baby blue eyes

それは魂の革変の物語。

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天使と人のものがたり・第二部 ep.8

【芍薬】


神子をこの暗い穴に捨て置くのはあまりに心が痛むので、レミエルの花畑に連れ出した。
彼女は呆けた顔で空に降る花を眺めているだけだった。
その次の日だったか、さらに時が経っていたのか。
通勤で乗っていた電車の中、いきなり芍薬の花が開くイメージが見えた。
薄いピンクの花びらが次々に綻んでいく。
何輪もの花が、次々に咲いていった。
それと同時に、薄いドレスを纏って微笑む神子のイメージも見えた。
これでもう大丈夫。
傷は傷だけれど、それを私たちは乗り越えられるね。
そして得たものはより強くこの身に根付くでしょう?

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レミエルが現れるのと入れ違いに、徐々にザドキエルの気配が遠くなった。
会えないわけじゃないけれど、ちょっと遠出しなければならない感じ。
幾重にも垂れた薄布をかき分けてかき分けて、やっと辿り着くような…。
それは意外に集中力が必要なので、やがて彼女はザドキエルの気配を辿らなくなった。
少しは淋しかったけれど、それもまたそのような流れなのだと、受け入れた。
何より、彼女の傍には今レミエルがいる。

ザドキエルが彼女の元に現れた理由……それは多分、何百年も前の約束を果たすためだった。
自分はいつか、中世の欧州で修道士をしていた。
その時上役だった僧はザドキエル自身だったか、ザドキエルの欠片を持っていたのだろう。
そして二人は意識してかせずか、なにかの約束をした。
その約束の結果、彼女の元に最初に現れた天使はザドキエルだった。
けれどその約束は、そんな数百年程度のものではなく元ははるか遠い昔に交わされたものだったかもしれない。

ザドキエルは寡黙な天使だった。
半年以上一緒にいて、彼の言葉を聞いたのはたった一回。
その内容はもう忘れてしまった。
ただ、それが言祝ぎ(ことほぎ)だったことは覚えている。
やっとここまで来ましたね、と万感の思いを込めていたように思う。
そしてその祝いを最後にザドキエルは彼女から徐々に気配を放した。
自分はレミエルと彼女を引き合わせるための中継ぎであると言っているかのようだった。





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