baby blue eyes

それは魂の革変の物語。

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天使と人のものがたり・第二部 ep.1

【初(うい)の天使】


彼女は横になり、眼をつぶっていた。
脳裏に中年の僧形の男性のイメージが浮かび上がる。
なんとはなしに、中世のキリスト教の修道士だと思った。

彼は、彼女を大聖堂に連れて行った。
そこは聖地を巡る巡礼者がたどり着く地であり、この教会では礼拝に身の丈を超えるほどの巨大な香炉を使う。
その香炉を吊るし、ブランコの要領で揺らし香りで聖堂を満たすのだ。
(巡礼者のあまりの異臭をかき消すために始まった習わしだという)

その香炉が彼女の脇をすさまじい勢いで何度も通り過ぎる。
鼻で嗅いだわけではないけれど、香の香りはその時の彼女のお気に入りのローズだったようだ。


背後から現れた女性が、まず彼女の左腕に何重にもブレスレットを巻いた。
薔薇色のそれは、ローズクォーツかもしれない。
男性が、その右手に花束を握らせた。
また別の女性が、首にネックレスを飾った。大きなサファイアがあしらわれていた。
髪を結われ、中世の貴婦人が着るようなドレスを身にまとって。


ふと場面が展開して、大きなホールの舞台に立っていた。
(まるでオペラが上演されるような、贅をつくした造り!)
一瞬にして会場は満員になり

彼女は、満場の喝采を浴びた。




次の日、彼女は僧形の男性に尋ねた。
あなたの名は?
彼は答える。

ザドキエル。




ザドキエル?
エルがつくから、天使の名なのだろう。
かつて読んだ漫画の知識から、それだけは判断できる。
でも、そんな天使が本当にいるんだろうか。
気になるのでインターネットで検索して、ヒットしたときには少なからず驚いた。

Zadkielとは、慈悲と公正の天使。

『エノク書』では七人の大天使の一人と考えられており、天界の第五天を支配する天使である。
ラビ文書によれば、ザドキエルは慈悲と慈愛、記憶の天使であり、主天使の指導者である。
また、アブラハムが神への犠牲に捧げるために息子イサクを短剣で殺害しようとしていたとき、それを止めたのがザドキエルであるとも言われている。
このことに由来し、ザドキエルの象徴は短剣となっている。


人は、生まれてから経験したことの全てを記憶している。
それを引き出せなくなることはあっても、本当の意味で忘れるということはないという。
だから、彼女の人生のどこかでザドキエルという天使の名を見かけたことはあるかもしれない。
その記憶により、自分では知らないと思っている天使の名が意識に浮かんできたのかもしれない。
けれど彼女が知るはずのない天使の名を知っていたことをそれで説明できても、なぜその時、その名が思い浮かんだかの説明にはならない。
なぜその名がミカエルやウリエルではなくザドキエルだったのか。
それを説明できる者はきっとこの世にはいないだろう。



彼女は毎晩ザドキエルに逢いに行った。
訪れるたびに、彼は徐々に若返り、容貌も変化していった。
より美しく、中性的に。
白い羽は彼女を覆い尽くすほどに大きく、その羽根に包まれると心からの安堵を感じる。
挨拶は、彼女の額へのキス。
それが、彼女はひどく好きだった。





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