baby blue eyes

それは魂の革変の物語。

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天使と人のものがたり ep.4

【双の巫女】

ルシフェルの軍にレミエルの軍が交わると、異様な緊張感は更にいや増した。
武器を手に取る者たちの眼には、悲壮な決意が漲っている。
それだけのことを、彼らは成そうとしているのだから。

しかしその空気を破る者もいる。
慌てふためいてやってくる伝令が内容を告げ終わる前に、人の群れが二つに分かれた。
現れたのは、周りの者と同じように鎧をまといながらもどこか雰囲気を異にする者たちと、その者たちの腕に抱かれた二人の幼女だった。
二人の幼子を見た瞬間、さすがのルシフェルもわずかに目を見張った。

「お父様」
そんな彼の様子など意に介せず、二人は満面の笑みで呼びかけた。
自分たちを抱きとめていた腕が解かれると、彼女達は静かにルシフェルに歩みよる。

「私たちもお連れ下さい、お父様」
幼げな声音でありながら、その口調はしっかりしている。

「できないよ」
反射的に応え、彼は首を横に振った。
彼は知っていた。
巫女として生まれついた彼女たちの運命を。
だからこそ、連れてなどいけるものか。
しかし、二人の瞳はまるで静かな湖面のようになんの揺らぎも浮かばない。

「お父様が」
ためらいがちに、もう一人が口を開く。
「決めていらっしゃるように、私たちも、もう決めました」
「ともに参ります」
真剣な瞳に、ルシフェルとレミエルは悟った。
自分たちが己の為すべきことを為そうとしているように、彼女たちも同じ決意をしているのだと。

「神は」
辺りには聞こえないよう、ルシフェルは小さな声で呟く。
「いと高きお方は、我等に巫女をかどかわした罪をもお加えなさるか」

レミエルは、苦笑いを浮かべながら幼い二人と目線を合わせた。
「おバカさんですねぇ、わざわざ苦労したがるなんて」
幼子は、満面の笑みで白金の天使に抱きついた。
「連れていきましょう……闇のなお底へ」
悲しく、でも限りなく優しい声で彼は二人に告げた。


その様を見守る者たちがいた。
全身を鎧に覆っているが、その鎧は華麗な装飾が施され、その身分が花園の衛士であることを示している。
ルシフェルは、彼らを見やると微笑んだ。
「お前たちは戻りなさい。これだけ波動が乱れている、気配を隠すのも容易いだろう」
けれど、彼らは微動だにしない。
それから膝まづくと、先頭の一人が口火を切った。
「我等は巫女の守り人です。巫女がゆかれるのならば、我等もお供いたします」
「それは」
続きの言葉を、思わず飲み込んだ。
彼らは天界でも最も清浄な地を守る者、とてもこれからの出来事に耐えられよう筈がない。
しかし、見交わされた視線は訴えていた。
彼等も、この「先」に何が待ち構えているか知っている。
知っていて……なお揺らぐことはない。





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テーマ:スピリチュアル - ジャンル:心と身体

*** COMMENT ***

なぜでしょう

心揺さぶられ涙がでます

おへんじ

トネリコさん

なにか、トネリコさんにあるのでしょうね。
続き、頑張ります~~^^;
ちょろっと書き足したい部分がありましてただいま停滞中です。

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