baby blue eyes

それは魂の革変の物語。

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天使と人のものがたり ep.1

【双花誕生】

その瞬間、天界を統べる者達は遠くを見る目をした。
ある者は微かに溜息を吐き、ある者は誰にも聞こえない言葉を呟いた。

「ミカエル様…?」
部下の声に、ふと彼も我に返る。
「なんでもない」
そう言いながら肩を竦めた。
(この世を動かす因果の一つが生まれただけさ…)



色とりどりの花が咲き乱れる草原を、二人の天使が駆けていた。
白銀の鎧に、揃いの槍。
天界の中でも特に清浄な地を守る役に在る彼らは、他にもう一つの役目も負っていた。
やっとそこに辿りついた時、二人の天使ははずむ息の中で喜びを顔に表した。
花々に守られるように、二人の赤子が眠っている。

「生まれたようだね」

ふいに背後からかけられた声に、衛士は後ろを振り返った。
三人の天使がこちらへゆっくりと歩いてくる。
一人は光そのもののような豪奢な金髪に堂々とした体躯の天使、その傍らに控えるようにある天使は、白金の髪にペリドットのような淡い緑の瞳をしている。
その二人につき従うように、心もとない表情をしているのは、まだ頬に幼さの残る新米衛士だった。

「すみません…」
眉を八の字にした後輩の言葉に、二人の衛士は苦笑した。
この花園は立ち入りが厳しく取り締まられ、許可のない者は何人たりとも入ることは許されない。
その任務を遂行すべき立場にありながら、彼らに抗しきれなかった事を詫びているのだ。
「気にするな、それだけ特別な事態が起きたのだ」
それに。
いくら許可なき者の排除が我等の任務でも、神の右に座する方は別だろう。


二人の大天使は膝まづいて未だ大人しく眠る二人の赤子を腕に抱いた。
誰よりもいと高き場所に立ち、その膝を折るのは至高神の前だけであるはずの天使の所業に、若い衛士は目を丸くする。
「ルシフェル様…レミエル様……」
その名を口にすることすら下手すると無礼になることも忘れて、彼は思わず呟いていた。
先輩の二人に助けを求めるように視線を動かすと、二人は彼を見て頷いた。

「君はまだ何も知らないようだね」
白金の髪の天使、レミエルは悪戯っ気を含ませた声で若者に声をかけた。
「は、はい!」
何がなんだか分からないまま、返事だけは威勢の良い彼の様子に笑いながら、二人の大天使は立ち上がった。
腕の中の赤子を、慈しみそのものの目で見遣る。

「この子たちは、君の目にはどう映るかな」
レミエルの言葉に、新米衛士は固唾を飲んだ。
「天使……のはずですよね? だってここは、天使が生まれる花園です。」 
しかし、二人の赤子の背には何もない。
天使ならば生まれた瞬間からその背に生えているはずの翼がなかった。
「巫女なんですよ」
赤子の眠りを妨げぬよう、小さな声でレミエルは囁く。
「この二人はね、天使でありながら全く別のもの。人に寄り添うために生まれた命…」






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