baby blue eyes

それは魂の革変の物語。

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A Warrior

それはものがたり。
本当にあったことかもしれないし、ただの想像かもしれない。
事実か空想かは分からないけれど、私の魂に住んでいるものがたり。

       

彼の名前はアレン。
ケルトのとある部族の王の従兄弟として同じ年に生まれた。
彼らは本当の兄弟のように親しく、いつも一緒に仲良く育った。
二人の子供時代はひどく幸福で、キラキラと輝いていた。
けれど、彼らはある日その終わりを悟った。
自分たちの部族は、遠からず滅びの道を歩むだろう。
それに気づいた時二人の子供時代は終わったのかもしれない。

成人した二人は、聡明な王と屈強な将軍になった。
結婚もして、己の責務を立派に果たしていた。
何もかにも申し分はなかったけれど、時代の流れは二人を押し流す。

(敵はおそらくイギリスだった。)
やがて男たちは戦場に立つ。
たとえその先に待つのが死だけだと分かっていても、部族の誇りを護るために。
「私」は並び立つ者がいないほどの戦士だったので、王を守るために彼の脇に立って戦った。
死ぬことは怖くなかった。
冥府に行っても己は王を守るという任を果たす、そう思っていた。

けれど、最後の瞬間に王は言った。
「お前は生きろ」と。
それが、きっと王が彼に下した最後の命令だった。
だから彼は戦場を脱した。
強い彼だから、生き延びるのは造作もなかった。

そうして、体は生きたけれど心は死んだ。

喪われた命のために、墓を作った。
彼はその墓を守りながらも、朽ちるように魂を腐らせた。

彼は王を守りたかった。
ただそれだけを望んでいた。
最後の最後まで王を守ると【私】は誓っていた。

でも全ては奪われた。誓いは守れなかった。
王はいない。
仲間も死んだ。
愛する妻も喪われた。
もう俺には何も残っていない。
ただ無力感だけが彼を覆った。

おそらく、40代くらいで彼は亡くなった。
野盗に襲われたのか、病を得たのか。
そんな一生だった。

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